これから仮想通貨を色々触っていこうと思っている人に言いたいのですが、絶対に「専用のメールアドレスは取得するべき」です。
というのも、仮想通貨はとにかくメールアドレスを使う機会が多いです。
取引所やSNSは勿論ですが、giveawayへの応募や新規サービスのβテストなど、何かとメールアドレスを使うので、できるだけメインのメールアドレスとは分けておいたほういいです。
yahooやgmailなどのフリーメールでも良いのですが、資産の安全面を考えるとできるだけセキュリティには気をつけたいところです。
そんなわけでおすすめのメールサービスを紹介します。
1.ProtonMail
価格 | 無料~9.99€/月 |
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登録方法 | メールアドレス |
日本語対応 | ○ |
モバイルアプリ | ○ |
メールクライアント | ○ |
インポート | ○ |
その他 | リカバリーフレーズ 二段階認証 |
簡単に登録できて手軽に使えるのが最大の魅力!
Protonmailはスイスで運用されているオープンソースのエンドツーエンド暗号化電子メールサービスで、Protonmailの運営ですら受信トレイにアクセスできません。
送信したメールの内容はサーバーに送信される前にデバイスで暗号化され、受信者しか復元できない仕様になっており、加えて送信者/受信者の両者がProtonmailを利用している場合は、メール自体にパスワードを掛けることもできます。
ログイン時にはAuthyなどのサードパーティアプリを介した2段階認証も設定可能なので不正ログイン対策もバッチリです。
Twilio Authy
Authy Inc.無料posted withアプリーチ
万が一ログインパスワードを忘れた場合にも事前にメモしているリカバリーフレーズを使って復元することができます。
ProtonmailはPCブラウザからだけではなくOutlook/Thunderbird/Apple Mailなどのメールクライアントや専用のスマホアプリからも利用することができます。
ちなみに無料プランでは1アカウントにつき1つのメールアドレスしか持てませんが、無料版でも1日あたり150メッセージ/1GBのストレージが利用できるので、ほとんどの人は無料で十分だと思います。
2.Skiff
価格 | 無料~$15/月 |
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登録方法 | メールアドレス or 仮想通貨ウォレット |
日本語対応 | ☓ |
モバイルアプリ | ○ |
メールクライアント | ☓ |
インポート | Outlookからのインポート$10 |
その他 | 複数のアドレスを利用可能 二段階認証 クラウドストレージやメモなど多機能 |
多機能且つ高性能!でも慣れが必要かも
Skiffは完全にエンドツーエンドで暗号化された分散型コラボレーションプラットフォームで、メールだけではなくドキュメント/ノート/ファイルストレージ機能なども備えています。
(今回はメールサービスに限定して紹介します)
登録はメールアドレス/仮想通貨ウォレットのどちらからでも可能です。
ちなみにウォレットでの登録はmetamaskだけでなくPhantom(SOL)やKepler(COSMOS)ウォレットなどにも対応しているうえ、モバイルアプリもあり、複数のデバイス間で同期可能になっています。
Skiff Mail
Skiff World Inc.無料posted withアプリーチ
また、無料プランでも毎日200通まで送信できるうえ、10GBストレージ+エイリアス(後述)も4つまで追加できるので無料プランでも十分だと思います。
ウォレットで登録した場合、デフォルトでは「自分のウォレットアドレス」+「@skiff.com」というメールアドレスになっていますが、表示名を任意の名前や所有するENS名をエイリアスとして追加することが可能です。
エイリアスはそれぞれ別のメールアドレスのようなもので、送信時にはどれから送信するのか選択することができます。
届いたメールはどのエイリアス宛のものも全て同じ受信箱に入りますが、将来的にはエイリアスごとに受信箱を振り分けできるようになるそうです。
※ただし、「ud.me」ドメインのみ送信はできても受信はできないようなので注意。
また、基本的にエイリアスは削除してしまうと二度再登録できませんが、もしも誤って削除してしまった場合はサポートに問い合わせることで手動で再登録してくれます。
実際間違えて削除してしまったけど、サポートに問い合わせたら翌日に返事来て対応してくれたよ
ちなみにSkiffではアカウントも追加することができ、簡単に切り替えて利用することができます。
ここまで聞いて、複数のメールアドレスを利用したい場合「アカウントを追加とエイリアス追加のどちらが良いのか?」と疑問に思った人もいるかもしれません。
- 切り替える必要がある
- ドライブやメモが別
- それぞれエイリアスを持てる
- 1つのアカウントで全て管理
- ドライブやメモなどワークスペースも共有
という違いになります。
基本的にはエイリアスを追加して利用する方が便利ですが、現状ではまだ受信箱が共通なので、受信箱をアドレスごとに分けたい場合/ドライブやメモなどをアドレスごとに分けたい場合/エイリアスが足りない場合などに別アカウントを追加した方がいいでしょう。
3.Dmail
価格 | $5.49~$199.99 |
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登録方法 | 仮想通貨ウォレット |
日本語対応 | ☓ |
モバイルアプリ | ☓ |
メールクライアント | ○ |
インポート | ☓ |
その他 | メールドメインがNFT化されており売買可能 将来的にはアセットの送信も可能 |
NFTを購入する必要があるっていうのが敷居高いけど、ドメインを譲渡できるのは魅力
Dmailは分散型コンピューティング技術である「Dfinity」で構築されており、所有権はユーザーにあるので、突然のサービス停止/データの消失などの恐れがないのが特徴です。
送信したメールの本文はトークンを介して暗号化され、受信者のみが復元できる仕組みとなっており、ログイン時にはウォレット認証が必要なので第三者が外部からログインすることができません。
Dmailを利用するにはmetamaskやICP系のウォレットなどでドメインを購入する必要があり、ドメインNFTを保持しているウォレットでのみDmailが利用が可能になります。
支払い方法と料金は下記の通りです。
支払い方法に関しては、ETH/BNB/ICPチェーンに対応しているので、ICP系のウォレットやMetamask/Binance Walletが利用できます。
ICP系のウォレットですと、Plug walletやBitfinity Walletらへんが簡単でオススメです。
ドメインNFTをmintして「Binding」することにより、購入したドメインでメールの送受信が可能になり、購入したNFTを別のウォレットに送信することも可能です。
ただし複数のドメインNFTを所有していても全て同時に「Binding」して使うことはできません。
要するに複数のメールアドレスを同時に使うことはできないみたいなんだよなぁ
Dmailは日本語に対応していませんが、他のフリーメールと同じような画面なので特に英語でも困ることもないと思います。
また、将来的にはアセット(資産)の送信も可能になるようです。
ちなみに「.bit」ドメインやunstoppable domainsなど手持ちのDID=分散型IDをDmail上でメールアドレスのように使用することも可能です。
あとこれをメリット取るかデメリットと取るかは人それぞれだと思いますが、Dmailは謎にポイントになっており、タスクをこなすとドメインレベルがアップグレードして毎日の送信可能なメール数やストレージなどがアップグレードする仕様になっています。
下記の画像が見づらいと思いますが、デフォルトでは
- 40通/日
- ストレージ200MB
が利用可能で、現在のところ最大で2GBまでストレージが増えるようです。
4.Mail3
価格 | 無料 |
---|---|
登録方法 | 仮想通貨ウォレット |
日本語対応 | ☓ |
モバイルアプリ | ☓ |
メールクライアント | ☓ |
インポート | ☓ |
その他 | 複数のDIDをメールアドレスとして利用可能 |
Mail3はMetamaskさえインストールしていれば、それがそのままメールアドレスとして使えます。
何気にZilPay(Ziliqa)にも対応していて、今後他のチェーンにも対応していくみたい
デフォルトではmetamaskのアドレスがそのままアドレスになってしまうので、「0x~@mail3.me」という、かなり長い名前になってしまいますが、ENSやUnstoppable DomainsなどのDID=分散型IDをメールアドレスとして利用することもできます。
ちなみにMail3なら保有している「DID」に送信された全てのメッセージを見ることができ、送信元(自分のアドレス)も送信時に好きな「DID」選択可能です。
「DID」はどのサービスでも買い切りではなく更新制だと思いますが、仮に自分がmail3で利用している「DID」の所有権が他者へ移った場合、新しいメールは新しいユーザーに送られ、古いメールは自分のメールボックスにそのまま残るそうです。
あとMail3のUIは他のメールサービスとは異なり、癖が強いです笑
このように新しいメッセージが上部に表示され、既読済みのメッセージは下記に表示される仕組みになっています。
何故か送信済や下書きなどは上部の「mail3」をクリックしなければいけません。
個人的には全てサイドバーに表示して欲しいのですが、わざわざ分ける意味がわかりません笑
サブスクリプションカテゴリがあるのは便利なので、メルマガの購読には使いやすいと思います。
目的別のおすすめ
無料且つシンプルに使いたい・・・Protonmail
複数のメールアドレスを使いたい・・・Skiff
末永く同じアドレスを使いたい・・・Dmail
メールマガジンの購読など主に受信専用として使いたい・・・Mail3
という感じでしょうか。
Dmail以外は無料で試すことができるので、ぜひ一度試してみてください。
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